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エイズで免疫力が低下するとカンジダになったらカーネステン膣錠を

落ち込んでいる男性

HIVウイルスに感染すると免疫力が低くなるので、本来であれば人体に無害な細菌やウイルスなどの病原体によって感染症(日和見感染症)を起こすようになってしまいます。エイズで免疫が低下すると、結核にかかりやすくなります。健康な人であれば結核菌に感染しても症状を発症することは稀ですが、エイズで免疫力が低下すると発症してしまいます。

結核以外にもエイズで免疫力が低下して起こりやすい日和見感染症として、カンジダ症があります。カンジダ症の病原体は人体の皮膚に常在している真菌(カビの一種)で、免疫力が低下している時にのみ発症する病気です。女性の場合は膣カンジダを発症する場合が多く、腟のかゆみ・灼熱感・おりもの・発疹などの症状が出ます。

膣カンジダの治療方法ですが、外用薬(軟膏)を塗布するか、膣錠(坐薬)を使用することができます。クリームを塗布する場合は、表面や膣の入口付近でしか殺菌効果を発揮しません。クリームは膣の内部に届かないので、症状が治まっても再発する恐れがあります。

膣カンジダの治療に最も効果的な方法は膣錠を使用することで、表面だけでなくて膣の内側に繁殖した病原菌を殺菌することができるので効果的です。数日間にわたり膣錠を使用して治療を続けるだけで、症状の消失が期待できます。膣カンジダの治療用の坐薬として、エンペシド腟錠(カーネステン膣錠)が使用されます。この薬は1976年から40年以上にわたり膣カンジダの治療に使用されてきた抗菌剤で、6日間投与すると92.3%の割合で症状が消えます。

カーネステン膣錠は抗真菌剤で、カンジダ菌を殺菌するための有効成分が含まれています。カンジダ菌が発育するのを阻止することで、カンジダ菌によって起こる症状に高い効果が得られます。

カーネステン膣錠の使用方法ですが、就寝前に膣の奥の方に錠剤を挿入すればカプセルが溶けて抗菌剤が殺菌効果を発揮します。治療を開始してから2~3日程度でかゆみなどの症状がなくなり、6日間にわたり毎日挿入すれば完治できます。

最近は膣カンジダの治療ができる内服薬(飲み薬)が開発されていますが、エイズの治療で抗ウイルス薬を服薬している場合は注意が必要です。飲み薬は全身に作用するので、エイズ治療薬と相互作用して副作用を引き起こしてしまう恐れがあるからです。坐薬であれば薬の効果が現れる場所が患部に限られているので、副作用のリスクが低いというメリットがあります。