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エイズの治療って何するの?完治はできる?

心配している男性

昔はエイズの発症を防ぐ方法がなく、不治の病として恐れられていました。今はいくつかの治療薬が開発されており、薬の服用を続けることで免疫力の低下を防いでエイズ特有の症状の発症を抑えることができます。このため医師の指導を受けて適切に治療を続ければ、エイズで死に至らないケースもあります。かつてエイズは治療方法が存在しない不治の病でしたが、現在は慢性疾患とみなすことができるほどです。

クラミジアや梅毒などの性病の場合は、抗生物質を飲むことで病原菌を死滅させて完治することが可能です。これに対してHIVウイルスは、抗ウイルス薬を使用しても体の中から完全に排除をすることができず、完治は期待できません。エイズの治療とは、ウイルスに感染した状態で発症を抑えることが目的です。もしも途中で服薬を中止して、ウイルスが薬に耐性を持ってしまうと、免疫力が弱くなって発症してしまいます。治療に失敗をすることは、命の危険があると言えます。

エイズの治療方法ですが、抗ウイルス薬と呼ばれる内服薬(飲み薬)を毎日欠かさずに同じ時間に飲み続けることです。その間に、定期的に血液検査を受けて免疫細胞の数を調べます。点滴や注射ではなくて内服薬を飲むだけなので、患者は日常生活を送ることが可能です。

一般的な細菌の感染症の場合も抗生物質を服用しますが、大抵の場合は厳密に薬を服用する時間を合わせる必要はありません。ある程度は服用時間がずれても問題がないケースがほとんどで、服薬指示は食後とか食間などのように曖昧でも問題はありません。これに対してHIVの場合は、薬の効果が途切れるとウイルスが薬剤耐性を獲得して薬が効かなくなってしまうので、常に一定以上の血中濃度を保つ必要があります。そのためには毎日決まった時間に確実に薬を飲み続けることが必須です。抗HIV薬を飲み忘れると、命の危険があります。

エイズ治療は毎日同じ時間に薬を飲み続ける必要があり、そのためには医師と患者が協力をする必要があります。医師が一方的に患者に服薬指示を出すだけでは不十分で、患者も病気を理解して積極的に治療に協力をすることが大切です。

エイズは患者が医師を信頼して積極的に治療に協力することが必要で、アドヒアランスを良好に保つことが必要です。単に指示を受けたから薬を飲むというのではなく、病気を理解して主治医の決定に同意をした上で生涯にわたり薬を飲み続けなければなりません。服薬を開始した後は1回飲み忘れるだけでも命の危険があるので、事前に主治医とのアドヒアランスを構築し、服薬を続けるためのトレーニングが実施されます。毎日決まった時間に薬を確実に服用するために、スマホのアラーム機能を活用したり家族の協力を得たりすることも大切です。

エイズは、生涯にわたり治療を続けなければならない慢性疾患です。そのためには、医療従事者や家族の関係が大切です。